約 2,308,097 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/10.html
兎型MMSヴァッフェヴァニー、固有名『フォートレス・ブラッドヘッド』。 ストラーフ型のレッグパーツ四基、アーンヴァル型の飛行ユニット四基を基盤として組み上げられた、超重量・高機動型の高位ランカーMMSである。 彼女の進む前に敵はなく、彼女の跡にはただ破壊された神姫の亡骸が残されるのみという、非情の破壊姫。 だが、噂によると……彼女の強さには誰にも知られてはいけない秘密があるとまことしやかに囁かれている。 すなわち、 『違法改造』。 武装神姫バトルサービスにおけるレギュレーション違反。 軍事兵器の技術流用。彼女のオーナーは軍と提携し、武装神姫バトルサービスという舞台を『新兵器の実験場』として使っている。 ――――あくまでも、噂である。証拠を掴んだ者はいない。 否。 証拠を掴み、生きて帰ったものはいない――――そう、噂されている。 あくまでも、噂に過ぎない。証拠がない以上、それはただの風評にすぎず…… そして、 この世界は、力が全てである。 ――故に。 ブラッドバニーを止める者は、未だ存在しない。 存在するとすれば、まだ対戦していない高位ランカーたち、そしてあるいは―――― 神姫狩人 第一話 狩人、明日香 「あなた、強いんですよね?」 天に輝く月が、街頭よりも明るくアスファルトを照らす夜。 その少女は、闇のように黒いマントを羽織り、彼の前に現れた。 「……なんだ、お前は」 男は、目の前の少女を注意深く観察する。 フードのついた黒いマントの下には、小柄な体。だがその顔を隠したフードの下から見える不適な口元は、倣岸不遜な自信の表れだろうか。 ――――無知にも程がある。 男は、内心嘲笑する。 「質問を質問で返すように教わったのですか? これだから力だけの低脳は困りますね」 少女は挑発する。 「…マスター、油断はなさらぬように。MMSの反応を感じます」 ブラッドバニーの素体が、男に話しかける。 多脚と首だけという、異質な神姫。その言葉に、男は答える。 「油断する気は毛頭ない。もっとも――どれほど油断しようが、貴様に敗北は」 「ありません、マスター」 男は、手に持っていたケースを地面に落とす。 ケースが開かれ、収納されていたパーツが組み合わさり、ブラッドバニーの素体が収納される。 超重量を支える巨大な足。 鋭い爪を持つ四本のアーム。それぞれに砲塔が備え付けられている。 胴体部分にはプロペラントタンクとウイング。 全身これ武器、と言った姿はまさに巨大な要塞であった。 それを見て、少女は笑う。 無敵の神姫要塞を目の当たりにしてなお、彼女の自信は崩れない。 「ゴテゴテすればいいってもんじゃないですけどねー。 そんなんじゃせっかくの神姫の美しさが台無し。機能美って言葉知ってます?」 そう笑いながら、マントを翻し、フードを取る。 そこに現れた顔は、黒髪の15歳ほどの少女だった。瞳だけが青く、そして挑戦的に輝いている。 「用意はいいわね? あんなデカブツ、とっととやっちゃいなさい」 少女が凛とした声で言う。マントがばさりとおおきくはためき、その中から一体の武装神姫が飛び出した。 四枚の、鳥のような翼。デフォルトの宇宙船を模した翼とは違う有機的なフォルム。 ――――それは、まさしく天使。 天使型MMS、アーンヴァル。固体名称―――― 「――マルコ! マルコ・ソロネス!!」 「了解、マイマスター、明日香=ヴァレンシア」 天使が羽ばたく。 黒い鉄の要塞へ向かい、飛翔する。 非公式試合、開始。 兎型MMS『フォートレス・ブラッドバニー』 VS 天使型MMS『マルコ・ソロネス』 このバトルは非公式試合である。 そのため、戦闘結果によるポイントの付加・ランキングの変動は行われない。 そう、非公式バトル。 公式での華やかな戦いの裏では、様々な非公式バトルが存在する。 この、マルコとブラッドバニーの戦いもまた、公式には残されない非公式のものである。 非公式バトルにかけるものは、それぞれだ。 ブラッドバニーとそのマスターのように、公式戦より強力な力の行使、破壊願望を求めて獲物を探すものもいる。 ならば、明日香とマルコの目的は何か。 だがその疑問など、男にとってはどうでもいいことだ。 もとよりただの獲物、彼にとっては狩られるだけの哀れで無力な存在である。 「行動パターン、予測完了」 ブラッドバニーのカメラがマルコを捕らえる。 数発の弾頭による攻撃。その攻撃をことごとくかわすマルコだったが、それは回避パターンを計算するための捨石。 ブラッドバニーの基本戦術は、まず相手を知る事である。 動きからデータを逆算しスペックを解析する。 そして相手の行動の限界値を導き出し、それを上回る破壊力で砕く。 それを成すだけのコンピュータを積み、それを成すだけの武装を搭載する。 そしてそこに油断はない。故に無敗、故に無敵。 「…っ! ええい、なんて弾幕だ」 マルコが追尾弾を避けながら舌打ちする。 スピードならこちらのほうが上のはず。だが、それはあくまでも本体同士の話。 データ取りのための捨石とはいえ、幾重にも射出される追尾弾と砲弾による弾幕は、マルコがブラッドバニー本体へと接敵することを防いでいる。 「防がれるなら――――」 マルコはビームソードを構え、翼を広げる。 「弾幕ごと貫くのみ!」 疾速。 幾重にも広がる弾幕にマルコは頭から突っ込み、両手の剣を振るう。 追尾してくる爆撃は高速起動により撹乱し同士討ちさせる。 目前に広がる砲弾は―――― 「ボクの剣で切り裂くのみだ!!」 一閃、二閃、そして幾閃。 光の華が咲く。 爆発、切り裂かれた弾丸が一瞬おいて破砕していく。 「そこですマルコっ!」 「路は――開けたっ!」 弾幕を抜ける。そこには無防備になった本体が―――― 「甘いな」 「予測範囲内です」 男が笑う。ブラッドバニーが冷静に告げる。 「何っ!?」 そう、それはすでに計算された勝利への解法。弾幕に閉ざされた路を切り開くため、危険を冒して突っ込んでくる事。 そしてその弾幕を抜けることも計算されていた。 勝利を確信した、その一瞬の隙を。 アームがうなり、マルコの脚部スラスターアーマーを掴む。 「ぐっ…! なんてパワーだっ!?」 規格を容易に超える出力を持つブラッドバニーのアームである。それに捉えられて脱出できた神姫はいない。 「終わりだ。なんともまあ、あっけないものだったが――」 一際巨大な主砲が動き、マルコの頭に狙いをつける。 「終わりですね」 エネルギーが充填される。 その主砲が光を放てば、マルコの頭――いや上半身は跡形もなく粉砕されるだろう。 そう、もとより力が違った。 格が違った。 勝てるはずなど、なかったのだ。 砲口に光が満ち、吐き出される。 それは、マルコの体を灼き―――― 彼女を破壊した、 はずだった。 「何――――!?」 ボルトがパージされ、マルコの脚と脚部スラスターが分離される。 「バカな!?」 有り得ない。アーンヴァル型の脚部スラスターは、完全な差し替えによる接続である。 だが目の前のアーンヴァルは――スラスター装甲の中から素体のままの脚線美を現していた。 ――――囮。 「そう、罠にかかったのはあなたです。 スラスターなんて飾りです、バカな人にはわからんとですよ、ってね」 「ブラッドバニーが掴むことを予測していたというのか――!」 そう。まさしくその通り。 そのままマルコは囮であるスラスターをアームの掌に残したまま、翼を広げて飛ぶ。 「ちなみに言うと、私はあのスラスター好きじゃないんですよね。やっぱり脚線美は大切ですよ」 心底どうでもいい。 「その主砲、一度撃てばエネルギーの再充填に時間がかかる――ならば今こそ好機!」 「くそ――再計算開始、行動補足――」 「遅い!」 ビームソードが閃く。マルコを再び捕らえようとした四本のアームは、そのことごとくが灼き斬られた。 「早い!?」 「邪魔なものがなくなったんでね! 今のボクをさっきまでと同じにするな!」 旋廻し、マルコは飛ぶ。そして、ビームソードに全エネルギーを流し込む。 柄から迸る光の刃が渦を巻く。 「光の氷柱!」 シャイニング・アイシクル。 螺旋状に輝き、天より直下に貫くその光の渦は、まるで光を受けて輝く「つらら」の如し。 「な――――」 その輝きを受け、ブラッドバニーのゴーグルが割れる。 ――初めて。 ブラッドバニーは、今までは獲物に過ぎなかった武装神姫を、 美しいと感じた。 「悪いですが、勝たせてもらいますね、この……神姫ハンター、明日香と、マルコが!」 ハンター。 狩人? 今、確かにそう言ったか。 ああ、そうか。獲物なのは、はたしてどちらだったのか。 考えるまでもない。 敗者である自分こそが、獲物に過ぎなかったということだ―――― そして、ブラッドバニーの意識は灼き切れた。 勝者、天使型MMS『マルコ・ソロネス』。 このバトルは非公式試合である。 そのため、戦闘結果によるポイントの付加・ランキングの変動は行われない。 賭け試合のため、勝者には―――― 相手の武装神姫が与えられる。 追記:以降、兎型MMS『フォートレス・ブラッドバニー』は公式戦より登録を抹消される。詳細は不明。 「はい、報酬」 「ありがと! ひーふーみー、うん確かに」 明日香が幸せそうに渡された紙幣を数える。 「明日香。いつも思うんだが、何故ポイントにしないんだ? 変換に手数料はかからないしそっちの方が楽だと思うんだが」 明日香の肩でマルコが問う。 「バカね、現金のほうが、なんか儲けたー、ってカンジがするじゃない!」 「アナログだね、明日香は」 「まったくだ」 つられて、窓口で親父が笑う。 「俺も同感だ。紙幣や硬貨の方が風情があっていいやね」 「さっすが、おじさん話がわかりますねっ。 あ、そういえばあのコはどうなりました?」 「ああ、あの違法改造の兎か。 神姫に罪はないからな、記憶データを消して規格適応に改造した後に中古品として市場に出るってさ」 「そうか、殺されるわけじゃないんだな、よかった」 マルコが胸をなでおろす。 戦った相手とはいえ、処分されると聞くことはつらい。死なないですむのならそれが一番だ。 「そりゃそうでしょ。そのためにAIを破壊せずに倒す、あんたの技なんだから。 今まで私たちが回収した違法神姫の中で機能停止したコはゼロ、どうですこの偉業!」 「ああ、たいしたもんだよお前さんたちは。ついでにその強欲ぶりもたいしたもんだが」 「…またか、明日香」 「さて、何のことですか?」 そっぽを向く明日香。 彼女たちの仕事は、武装神姫バトルサービスの本部より依頼される、違法MMSの摘発である。 そしてそれは、その違法改造された、あるいは違法行為を行ったMMSの「本体」の回収だ。 「…ガメたな。ああ、確かに実際に戦った彼女のデータと、提出した武装に違いが…」 「いいでしょ、危険手当よ。やることはやったんだからいいんですっ」 「……まったく。なんでこうキミは強欲なんだか……」 「強欲じゃありませんよーだ」 ギャアギャアとケンカをはじめる二人を、親父は制止する。 「はいはいそこまで。それよりもだ、お前さんたちにまたやって欲しい仕事があるんだがな」 「えー? さっき仕事終わらせたばかりなのにー。労働基準法さんせー、働きすぎはよくないですー」 明日香が愚痴る。 「簡単な仕事だよ。報酬に色つけるから」 「労働は尊いものです! 清く正しく働きましょうっ!!」 「明日香……なんて判りやすいんだ、キミは……」 今度はマルコが頭を抱える番だった。 「いいんです。さて、神姫ハンター、出動ですよっ!!」 親父から依頼の詳細データを受け取り、明日香はマントを翻す。 武装神姫バトルサービス。 輝かしい舞台の裏では、常に様々な問題を抱えるのはいつの時代でも同じこと。 光あるところに、闇がある。 このお話は、そんな闇とか光とかなんてそんなことはどーでもいいとばかりに、ひたすら突っ走る少女と神姫のそんなお話。 「さあ、れっつごー!」 「明日香、その前にちょっとはボクを休ませてくれよーっ」 「終わったら存分に休ませてあげますからっ!」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/498.html
前へ 先頭ページへ 次へ 出撃~接敵 1223時 114サーバー、ブリーフィングルーム(VR空間) 最初のブリーフィングタイムは特にこれといった話し合いも無く、ほとんど気の合った仲間内での自己紹介に終始した。小さな体育館ほどの広さのブリーフィングルームに二百体近くがいるのである。とても全員の顔や名前は覚えられないし、ましてや誰がどのような戦い方をするのかも不明瞭。結局はかねてからの知り合いを呼び出したり、たまたま側にいた者たちでくっついたり、マイティたちのようにアクセスポイントが同じであるがゆえに成り行きで一緒になったりして、各々個別に飛行隊を結成するくらいであった。ほとんどが飛行隊と呼ぶには間に合わせの体たらくであったが、それでも気取ってソロプレイをさせようとするオーナーはまったくと言ってよいほどいなかった。 実際の戦争かバーチャルバトルかに関係なく、多数と多数がぶつかり合う戦いは徒党を組んだ方が明らかに強い。長い人間の戦争史がそれを何度も何度も懲りずに証明してきたし、また一般人に身近なオンラインゲームの多人数戦闘でも、草創期からそのセオリーは絶対に崩れなかった。一騎当千などスタンドアローンゲームの中の存在でしかないのだ。 全員がホビーショップ・エルゴからの接続神姫で構成されたエルゴ飛行隊(ERGO Squadron)と名づけられたマイティたちのグループは、そもそもエルゴのバトルスペースを利用する神姫たちのレベルが比較的高くまとまっているからか、だいたいまともな構成員が揃っていた。 まず、飛行隊の主宰がファースト、セカンド各リーグにおいてトップクラスの神姫が揃っていた。飛行隊長はファーストランカーのシヅ(ここで断っておくが、ランクはオーナーではなく神姫自体に付与される。複数所有していればそれぞれの神姫にそれぞれのランクが与えられるのである。所有神姫が一体のみならば、神姫のランク、イコールオーナー自身のランクと読み替えてもかまわない)が務め、副隊長にはセカンド強豪の一体であるアーンヴァルのスノーボウ、またセカンドでは中級ながらも神姫自身の気違いじみた超重装備とオーナーのマニアックが功を奏した戦術指揮能力を買われ、ヴァッフェバニーのバーニング・ブラック・バニー、二体が就任した。 彼女らは五つに分割されたフライトのうち三つのフライトリーダーも兼任した。この時点でシヅのオーナー、バセットにより、フライト(四機編隊)、そしてエレメント(二機編隊)が振り分けられ、飛行隊としての体裁が整いつつあった。彼女に比べればほとんどヒヨッコである他の十九人のオーナー、そして彼らの神姫は、実戦経験豊富な文字通り老練の隊長に従った。 が、それでも、間もなく始まる第一次会戦においてバセットが作戦会議として言ったことは、 「自由に戦いなさい」 これだけであった。 シヅがオーナーの言葉を継いだ。 「大規模空中戦は誰もが初心者です。経験やランクの差、リーグの違いはあっても、スタート地点は同じなのです」 飛行隊員をぐるりと見渡す。 「大事なのはまず誰よりも早く慣れることです。ブルーチームの一人として、飛行隊の一員として何ができるのか。最初の戦いはおのずと模索の段階となります。リラックスして望みましょう」 要するに一番大事なのは怖がらないことなのだ、とマイティは自分なりに噛み砕いていた。 それでも彼女は漠然とした不安を完全に消すことができなかった。初めてのことはやっぱり怖い。ここにアクセスしたとき悲鳴を上げそうになったのも――別の理由で実際に上げてしまったが――いきなり体験したことの無い環境にほっぽり出されたからなのだ。 自分が新しい環境にこうも適応しにくいというのをマイティは初めて知った。今までは、オーナー登録も、バトルも、何もかもが「武装神姫としてすべきこと」としてあったために特に拒否反応を起こさなかっただけなのだ。どんなにトリッキーな対戦相手が現れようとも、それがバトルであるかぎりマイティは自然に闘えた。それが武装神姫の根底に根付いているのだ。ただの「神姫」ならともかく、「武装神姫」に戦いの嫌いな個体など無い。「武装神姫」として生まれた以上、戦いは陽電子頭脳の根底に刻み込まれた本能なのだ。人が毎日ご飯を食べるように、息を吸うようにできることなのだ。腕前は別として、戦うという行動自体に何ら弊害は存在しない。 このイベントは仮想空間の構築実験としても史上初ならば、武装神姫にとっても前代未聞だった。 目の前に展開された環境は何もかも、ここにいる神姫全員にとって、大規模空中戦以前に初めてのことばかりなのだ。 よく発狂しなかったものだとマイティは自分に感心した。むしろどうしてみんな平然としていられるのかという方が不思議だった。自分が感じやすいだけなのだろうか? こんなんで空中戦に出たらお先真っ暗だ。ナーバスになっているうちに天井のスピーカーからアラームが鳴った。 「ひっ!?」 それでマイティはまた叫びそうになった。察したシエンがマイティの肩を抱いて、安心させた。 『これよりハンガーへ移動します。総員、そのまま動かず待機してください』 放送からきっかり十秒後、ブリーフィングルームが消失した。エルゴ飛行隊以外の神姫も。 ◆ ◆ ◆ 1225時 11番コンソールルーム バーチャル空間が移動しハンガーに移動するのが画面に展開されると、マスターのところにも指示が来た。 『オーナーの皆様はカードを開封してください。カードは現在より以後、カードリーダーに差し込むことでいつでも使用できます。使用回数は一回のみ、再使用はできませんのでご注意ください。カードの効果については表面をご参照ください。なお、カードの効果は複数種類あります』 画面にビジュアルつきで説明される。 マスターは封を裂いた。プラスチック製のカードが出てきた。 カードの表面を見て、ちょっと困ったような表情を浮かべた。 そのままコンソールの横に置いて、マスターは再び椅子に深く腰掛け画面に注意を向けた。 マイティが心配だった。もちろんのことだが、彼女の新たな問題を、マスターも初めて知ったのだ。 ◆ ◆ ◆ BGM Hangar 1(エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー オリジナルサウンドトラックより) 同時刻 ハンガー(VR空間) 空中空母、と呼ぶに相応しい空間だった。 先のブリーフィングルームよりもはるかに広かった。 格納庫兼着艦デッキらしく、壁のあるほうから見て、カタパルトの付け根が乗ったエレベーター、その後ろには格納庫としてのだだっ広い空間があり、半透明のシールドシャッターを隔ててさらに後方には、尻尾のように長い着艦路が伸びていた。着艦路の末端の両側には尾翼らしき羽がある。 ハンガーは吹きさらしではなく、ちゃんと天井があった。カタパルト付エレベーターに乗せられた戦闘機はそのまま天井のハッチの向こう側にあるカタパルトデッキに上げられ、そのまま射出されるのだ。 全てが等身大サイズであった。つまり、エレベーターが実際の戦闘機サイズ(もちろん神姫スケール、つまり神姫が人間の大きさだとしてなのだが)、大きすぎるのだ。 二百体以上のブルーチームメンバーが散り散りに広がっていた。それでもなお十分すぎる余裕があった。本来ならば数十機の戦闘機が整然と並んでいるはずなのである。 カタパルトだけが神姫を射出するための構造であった。普通はエレベーター一台に付き一基しか無いが、ここではエレベーター一台に八基も取り付けられている。二フライト単位で打ち出せるというわけだ。 そのエレベーターが壁際、つまり空母の進行方向の壁にずらりと十台ほど並んでいる。発艦シーケンスを三回繰り返せば全員射出できる計算だ。 時間は調整されることは無いから、つまり急いで発艦しないと戦場に出遅れるというわけだ。ブリーフィングタイムのラスト五分にドックに移されるわけである。 そうと分かれば急がねばならない。もう周囲ではメイン装備の呼び出しが次々と行われ、終わった飛行隊からどんどんカタパルトに向かっている。 エルゴ飛行隊は一番はじっこのカタパルトのまん前を占拠し、装備の呼び出しにかかった。 戦闘開始まで残り四分を切っていた。 「準備の整った隊員から順次発艦してください。合流はフィールドで行います」 シヅの指示が飛ぶ。メンバーは口々にオーナーに装備呼び出しを請うた。 マイティはおろおろしながらも、 「マスター、メインボード展開です」 と震えの抑え切れない声で要請。 『分かった、もう操作している。出るぞ』 マイティの体を光るポリゴンの粒子が包み込む。 あらかじめ設定しておいた装備が顕現し始めた。 リアウイングAAU7を背負いありったけの推進装備を付けた従来の装備とは、今回は大きく様相を異にしていた。 まずAAU7の推進器付き主翼が、脚部に普通に履かれたランディングギアAT3の側面に直付けされている。翼表面にはスティレット短距離ミサイルが四発。膝ジョイントにはガードシールドが取り付けられ、これだけでデルタ翼戦闘機の主翼と垂直尾翼だとすぐに分かる。 両手にはそれぞれアルヴォLP4ハンドガンとカロッテP12ハンドガンを持ち、両手首にはM4ライトセイバーを装備。このように手に持ちかえず、装着箇所から直接光刃を発生させるやり方は、ライトセイバー使いの間ではもはや常套手段である。いちいち外して手に持つ手間など無いほうが良い。 つづいて上半身の武装が現れる。 胸部装甲はスラスターの付いたホーリィアーマージャケット、頭部はオーソドックスにヘッドセンサー・アネーロ。バックパックが最後に出現し、それはレインディアアームドユニット・タイプγだったが、リアスラスターユニットの代わりに戦闘補助としてシロにゃんが乗っかり、フォービドブレイドは外されてAAU7のバインダーとハグダンド・アーミーブレードがあった。 素体にそのまま羽をつける飛行タイプ神姫のシルエットはほとんど残っていない。まるで体全体がそのまま、機首の二つに分かれた未来的デルタ翼戦闘機を髣髴とさせていた。どこからともなく「ビックバイパーみたいだ」という声が聞こえた。 もうエレベーターはいっぱいで、マイティは次の発艦を待つ。 その間にシエンが、少し離れた場所でメインボードの呼び出しを行っていた。 頭甲・咆皇、ドッグテイル、ヴァッフェバニーのアーマー類。 シエン自身の装備はそれだけで終わってしまった。 「あれ? シエンちゃん、飛行装備は?」 「ああ、マイティ、ちょっと離れてて」 シエンが手をかざしてマイティを制止した直後、シエンの周囲の空間に一瞬ジャギーが発生した。 ガカカカカカカカカカカカカカ。 重たそうな処理音とともに、なにか巨大なものがシエンの前に呼び出されようとしていた。 明滅するポリゴンが下から集まってくる。 まるで映画「アヴァロン」の多砲塔戦車ツィタデルの出現シーンである。 メインボード展開としてはかなりの時間をかけ、現れたのは確かにある意味、戦車であった。 神姫換算四メートルちょっとはあろうかという、真っ赤な頭をした一つ目のロボットが鎮座していた。 「これが私の戦闘機、『クリムゾンヘッド』さ」 誇らしげにシエンは言った。 シエンがバトリングクラブで使っている、1/12フルモータライズスコープドッグを、専用の飛行装備に換装して持ってきてしまったのだ。 『あらあら、大胆ねえ』 バセットは笑っていた。シヅは相変わらず、忍者型MMSフブキ特有の表情の無さで、驚くことなく見ていた。 マイティをはじめ、周囲の神姫たちはぽかーんとしてその巨人を見上げていた。 「シエンちゃん、これ・・・・・・」 大丈夫なの? とまで言えなかった。ここにあるということは、少なくとも「許可された」ということなのだから。 シエンは誇らしげに巨人の体をひょいひょいと登り、あっという間に乗り込んで始動をかけてしまった。 「準備ができました。行きましょう」 シヅの一声で我に返る。彼女はもう装備を終えていた。リアウイングに必要十分に武装を引っさげた、かなりの軽装である。射撃武装はスティレット短距離ミサイルとカッツバルゲル中型ミサイルだけで、両腕はシェルブレイクパイルバンカーと忍者刀・風花という完全近接戦闘武装である。 マイティも一応ライトセイバーを腕に取り付けてはいるものの、これはサブ機能のレーザーガンとして主に使う算段であった。ライトセイバーとして至近距離で切るなんてことは、空中戦ではほとんど無いだろうと考えていたのだ。 マイティがシエンのスコープドッグを見つめている間に、他の隊員は空いた隣のカタパルトも使って皆すでに飛び立っていた。エルゴ飛行隊で残っているのはマイティとシエンとシヅの三人だけだった。 ぎこちない歩き方でカタパルトに両足を固定する。ランディングギアは歩行には向かない。 右隣のカタパルトにはシヅが立ち、左隣にはカタパルトを片足ずつ、二つも使ってシエンのクリムゾンヘッドが立った。 ガコン。エレベーターが動き、せり上がる。 同時に天井のハッチが開いてゆく。外は晴天。 上がりきると、本当にまぶしいくらいの晴天だった。雲ひとつ無い。いや、雲は空母の下に流れているのだ。風は強かったが、慣れているから気になるほどでもない。 なんというハイクオリティの空間構築だろう。マイティは思わず驚嘆した。 突然ガクンとカタパルトが前に傾き、マイティはびっくりした。 倒れるかと思ったが、体がほとんど水平になって止まった。シヅもクリムゾンヘッドも、同じようにうつぶせに近い状態になっている。 なるほど、こうして飛びたつのだ。 《エンジン推力を最大にしてください》 管制官からの指示が来る。 マイティは言われたとおりに、主翼のスラスター、ランディングギアの補助バーニア、そしてエレクトロマグネティックランチャーの後部電磁推進器の出力を上げた。 途端に凄まじいGがかかった。カタパルトが射出されたのだ。すぐ下のデッキが目にも留まらぬ速度で流れ、気がつけば空中に投げ出されていた。 《姿勢を安定させて!》 慌ててマイティは背筋を伸ばして飛ぶ。通信で呼びかけたのはシヅだった。彼女はマイティのやや右後方を飛んでいる。 これ以降ほとんどの会話は通信で行われることになった。肉声ではほとんど聞こえないのだ。戦っている間に会話するなどということも、ほとんど無いことだった。 ぐうん、と体に影かかかる。左情報に陽光をさえぎってシエンのクリムゾンヘッドが、大きな主翼を展開させて白い飛行機雲を引いていた。 《フィールドとは空間続きです。全速で合流しましょう》 三人はアフターバーナーで高空を飛ぶ。 1234時 特設フィールド「諸島」 そのフィールドは輪をかけて広大だった。ヘッドセンサー・アネーロの見慣れたHUD(※ヘッドアップディスプレイ。速力や高度、状態表示、武装のコンディション、レーダー、マップなど、必要情報が視界に重ねて表示される)を操作し全体マップを表示しても、いつものバトルフィールドと違って自分の居場所が本当に点に見え、アイコンはちまちまとしか移動しない。 二百体以上のブルーチームメンバーが、青いアイコンで固まっている。全員南から北上する。進路上、マップの中心域には大小さまざまな島が点在していた。 全開出力で赤いアフターバーナーをちらつかせながら、チームはそのまま北上した。予想するにレッドチームは北から諸島上空目指して南下しているに違いなかった。時刻は1235時をまわった。接敵まで最大五分以上かかる。実際の戦闘時間は一時間いっぱいではなく、どんなに長く見積もっても五十分少々ということだろう。ブリーフィングタイムも実質二十五分なのだから、全ての所要時間はマイナス五~十分と見積もればよい。 島の上空に到達するまでに、マイティたちは飛行隊の編隊を組んでおく。 各フライトずつ四機、フライトリーダーを戦闘にして傘型陣形。主戦闘部隊のヘッド、アームズ、トルソー三フライトが前に出て、チェスト、レッグスの支援系フライトがその後方につく。シヅやスノーボウの的確な指示で素早く編隊が組み終えられた。おのずとエルゴ飛行隊が最前列につく。 他の飛行隊もエルゴを見真似ていそいそと編隊を組み始める。が、もう下には諸島が見え始めていた。 今回は諸島上空の制空権確保がその任務である。 《こちらニーズ1、敵集団をレーダーに補足》 亀の甲羅のようなレーダードームを背負ったレッグスフライトリーダー、オーリーエンダーが報告する。 まだ視界には捉えられない。 《ヘッド1了解。全機このまま前進しましょう》 すかさずシヅの指示が来る。が、オーリーエンダーが反論した。 《待ってください。敵の数が・・・・・・》 《どうしました?》 《アルタ、全員に私のスクリーンを送って》 《ラジャー》 ニーズ2、アルタを通じて、エリント機であるオーリーエンダーの捉えた広域レーダー映像が飛行隊全員に送信された。 「これって・・・・・・!」 マイティは息を呑んだ。飛行隊全員がこわばる空気を感じた。 《多すぎるよ!》 隊員のだれかが悲鳴を上げた。 レーダー映像には、ブルーチームよりもはるかに大きな赤い塊が映っていた。敵、レッドチームである。 《戦力は拮抗してるんじゃなかったんですの!?》 チェストフライトの二番機、パーシモンケープが抗議した。 その答えはアームズフライトリーダー、スノーボウがすぐに出した。 《カードを使ったんだわ》 《ねぇさま、カードって?》 ショルダー2、千乃が暢気そうな声でリーダーに訊くと、 《おばか、オーナーが一枚ずつ持ってる特殊効果が出るカードのことです》 四番機のマリオンがうんざりしたように教えた。 他の飛行隊も状況を悟ったらしく、混乱が広がり始める。 通信がうるさくなった。 どうするんだ、このままじゃやられちゃう、逃げたいよう。どれをとっても弱気な内容しか聞こえない。 そうしているうちに向こう側にぽつぽつといくつもの点が見え始める。 「てっ、敵です、敵! 肉眼で確認!」 あわててマイティが全体通信で叫ぶ。 半ば口論に近い言い合いをしていたチームはいっせいに前を向いた。 1236時 諸島上空 接敵 《戦闘機だ》 クリムゾンヘッドの望遠カメラで確認したらしく、シエンが言った。 マイティもヘッドセンサーの望遠機能で見る。 確かに戦闘機だった。レッドチームの神姫に混じって、本当に戦闘機が飛んでいる。 総数およそ四百機。 『こりゃあ、アレだぜ』 呆然としてシエンのオーナー、ケンが言った。 『ポーカーで席に着いたばっかで、まずは様子見と思っていたら、隣のヤツがいきなりフォーカードを出しやがった、って状況だ』 《敵機、ミサイル一斉射!》 オーリーエンダーが怒鳴った。 ビーッ! ミサイルアラート。HUDが真っ赤に染まる。 《回避! 高度を下げて!》 シヅの命令が飛んだ。 戦力差三倍、記念すべき初戦が始まった。 前へ 先頭ページへ 次へ
https://w.atwiki.jp/yugioh-card/pages/161.html
迷宮壁-ラビリンスウォール 星5/地属性/岩石族/攻0/守3000 通常モンスター/Labyrinth Wall フィールドに壁を出現させ、出口のない迷宮をつくる。
https://w.atwiki.jp/cwc_dat2/pages/358.html
武装神姫 BATTLE MASTERS 武装神姫 BATTLE MASTERSID+ゲーム名金 コスト無視 取得EXP99999 Lv20 金?9999999 HP9999 戦闘中○○減らない系コード 装備所持 全物品購買 弾当たらない 名前変更コード(自宅で操作推奨、セーブ反映される) 輸入コード集 ID+ゲーム名 _S ULJM-05538 _G Busou shinki 金 _C0 money _L 0x20389D18 0x3B9AC9FF コスト無視 _C0 cost musi _L 0x00A18D70 0x00000000 上でできなかったら _C0 cost musi _L 0x00A17D70 0x00000000 取得EXP99999 _C0 EXP99999 _L 0x2038C284 0x0001869F Lv20 C0 love20 01 _L 0x20384DC8 0x00000014 _C0 love20 02 _L 0x20384EDC 0x00000014 _C0 love20 03 _L 0x20384FF0 0x00000014 _C0 love20 04 _L 0x20385104 0x00000014 _C0 love20 05 _L 0x20385218 0x00000014 _C0 love20 06 _L 0x2038532C 0x00000014 _C0 love20 07 _L 0x20385440 0x00000014 _C0 love20 08 _L 0x20385554 0x00000014 _C0 love20 09 _L 0x20385668 0x00000014 _C0 love20 10 _L 0x2038577C 0x00000014 以降+114h CWC Ver 0.2.2 REV.D 複合化× _C0 love20 zer _L 0x20385440 0x00000014 _C0 love20 hubuki _L 0x20384EDC 0x00000014 _C0 love20 s mk.2 _L 0x20385104 0x00000014 _C0 love20 a-ku _L 0x20385218 0x00000014 _C0 love20 aa _L 0x20384FF0 0x00000014 _C0 love20 i-da _L 0x2038532C 0x00000014 _C0 love20 mao _L 0x2038577C 0x00000014 _C0 love20 at _L 0x20385554 0x00000014 _C0 love20 haurin _L 0x20385668 0x00000014 _C0 love20 a mk.2 _L 0x20384DC8 0x00000014 金?9999999 _C0 money? _L 0x20384D18 0x0098967F HP9999 _C0 HP9999 _L 0x605c80bc 0x461C3C00 _L 0x00020003 0x000027a8 _L 0x20000008 0x2000000c 戦闘中○○減らない系コード 必須 (以下5つのコードを使用する際は必ずONにすること) _C0 hissu _L 0x20002000 0x82832634 _L 0x20002004 0x1460000B _L 0x20002034 0x0A238F2A _L 0x20002038 0xC68127A8 _L 0x200E3CA0 0x0A200800 _C0 HP _L 0x2000200C 0xC68127AC _L 0x20002010 0xE68127A8 _C0 Bst _L 0x20002014 0xC68127E4 _L 0x20002018 0xE68127E0 _C0 SP _L 0x2000201C 0xC68127C8 _L 0x20002020 0xE68127C4 _C0 RAID RATIO _L 0x20002024 0xC6812810 _L 0x20002028 0xE681280C _C0 muteki _L 0x2000202c 0x24030001 _L 0x20002030 0xAE8328AC _C0 INFINITY AMMO _L 0x2026F1DC 0x46060001 装備所持 _C0 soubi syozi _L 0x1038xxxx 0x00000189 88C2 ヘッドセンサーユニコーン 88C4 FL017アリエーニ 88DE センサーブレード 88E0 センサーブレード+GC 88E2 コンみみ 88E4 コンみみ+GC 88E6 マルチセンサーゴーグル 88E8 マルチセンサーゴーグル+BK 88EC エンジェルリング+1R 88EE かんざし 88F0 フリルヘッドドレス 88F2 マジカルハット 88F8 まるみみ+1R 88FA 翼の髪飾り+1R 88FC プリンセスクラウン+1R 88FE 頭甲・砲皇+MS 8900 鉄猫耳+MS 890A エンジェルリング 890C まるみみ 890E 翼の髪飾り 8910 プリンセスクラウン 8918 エンジェルリング+BK 891A まるみみ+BK 891C 翼の髪飾り+BK 891E プリンセスクラウン+BK 8920 頭甲・砲皇+GC 8922 鉄猫耳+GC 8924 サーリットカウル+GC 8926 サークリットカウル+GC 8928 Zel Gメット+ゴーグル+GC 892A Zel グルーヴドメット+GC 892C フレイアヘルメ+GC 892E エルダヘルメ/O+GC 8930 面隠し”闇狐”+GC 8934 ヘッドセンサーユニコーン+GC 8936 FL017アリエーニ+GC 8938 Zel Gメット+ゴーグル+MS 893E Zel グルーヴドメット+MS 894E ヘッドセンサー・アネーロ+GC 8950 HS・アネーロ2typeS+GC 8952 サーマルセンサー+GC 8954 FLO13 シニヨン+GC 8956 アングルブレード+GC 895A エルダヘルメ/C 895C エルダヘルメ/C+GC ボディ 999C FLO16チェストガード 999E FLO17スペクトルガード 99B6 レザーアーマー+1R 99B8 レザーアーマー+JO 99BA 胸甲・心守+MS 99BC 争上衣+MS 99BE Zel Cプロテクター+MS 99C0 ゴスロリトップス 99C4 和ゴストップス 99D4 レイディアントアーマー白+BK 99D6 レイディアントアーマー黒+BK 99D8 マジカルマント 99DE レイディアントアーマー白 99E0 レイディアントアーマー黒 99E2 レザーアーマー 99E4 胸甲・心守+GC 99E6 争上衣+GC 99EA OSA111 Cカナード+GC 99EC OSYO 10 CIクーラー+GC 99EE Zel Cプロテクター+GC 99F0 ヴァイスブレスト+GC 99F2 シュバルツブレスト+GC 99F4 忍装束”紫苑”+GC 99F6 FLO 16チェストガード+GC 99F8 FLO17スペクトルガード+GC 9A08 FLO 12胸部アーマー+GC 9A0A FLO 13胸部アーマー+GC 9A0C レザーアーマー+BK 189を180にするとショップ販売 武器 9586 カットラス 9588 忍者刀”風花” 958A 忍者刀”風花”+ms 9590 スタンロッド 9596 ビームジッテ 全物品購買 _C0 all sale _L 0x803894DA 0x046F0001 _L 0x10000181 0x00000000 上でできなかったら _C0 all sale _L 0x8038A4DA 0x046F0001 _L 0x10000181 0x00000000 それでもできなかったら _C0 all sale _L 0x8038A4E8 0x046F0001 _L 0x10000187 0x00000000 弾当たらない _C0 Invisi _L 0x20001000 0x3C0308DC _L 0x20001004 0x8C74509C _L 0x20001008 0x50940002 _L 0x2000100C 0x24030001 _L 0x20001010 0x8C8328AC _L 0x20001014 0x0A238294 _L 0x200E0A48 0x0A200400 名前変更コード(自宅で操作推奨、セーブ反映される) _C0 Master Name _L 0x2038B1A4 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1A8 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1AC 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1B0 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1B4 0xnnnnnnnn _L 0x2038B1B8 0xnnnnnnnn _C0 Shinki_1 Name _L 0x20384D80 0xnnnnnnnn _L 0x20384D84 0xnnnnnnnn _L 0x20384D88 0xnnnnnnnn _L 0x20384D8C 0xnnnnnnnn _L 0x20384D90 0xnnnnnnnn _L 0x20384D94 0xnnnnnnnn 2体目以降の神姫は+114hだな _C0 Shinki_2 Name _L 0x20384E94 0xnnnnnnnn _L 0x20384E98 0xnnnnnnnn _L 0x20384E9C 0xnnnnnnnn _L 0x20384EA0 0xnnnnnnnn _L 0x20384EA4 0xnnnnnnnn _L 0x20384EA8 0xnnnnnnnn _C0 Shinki_3 Name _L 0x20384FA8 0xnnnnnnnn _L 0x20384FAC 0xnnnnnnnn _L 0x20384FB0 0xnnnnnnnn _L 0x20384FB4 0xnnnnnnnn _L 0x20384FB8 0xnnnnnnnn _L 0x20384FBC 0xnnnnnnnn _C0 Shinki_4 Name _L 0x203850BC 0xnnnnnnnn _L 0x203850C0 0xnnnnnnnn _L 0x203850C4 0xnnnnnnnn _L 0x203850C8 0xnnnnnnnn _L 0x203850CC 0xnnnnnnnn _L 0x203850D0 0xnnnnnnnn ↓こんな感じで http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1032679.bmp UTF-8とかようわからんって人は 「抜け出せ三等兵」さんから飛べるGOD EATERの名前変更スクリプト(コードネームではなく名前の方)を使って 出力したコードの右側8桁を上から6行分、↑のコードのそれぞれの行のnnnnnnnnと置き換えてやればいいと思う 輸入コード集 _C0 [CMF] cost over _L 0xD0000000 0x10000001 _L 0x20A17D70 0x00000000 _C0 [FC] cost over _L 0xD0000001 0x10000001 _L 0x20A17D70 0x00000000 _C0 INFINTY AMMO _L 0xC026F1DC 0x46060001 _C0 WEAPON CHARGE _L 0xC026F028 0x46040000 _C0 WEAPON CHARGE 2 TIMES _L 0x605C80BC 0x3F000000 _L 0x00020003 0x00002704 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 WEAPON CHARGE 10 TIMES _L 0x605C80BC 0x3DCCCCCD _L 0x00020003 0x00002704 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 ALL ITEM DROP _ CHAINA _L 0xC025D770 0x24020001 _C0 ALL ITEM 99 _L 0xC0245128 0x240200E3 _L 0xC02441F4 0x240200E3 _C0 NO DAMGE _L 0xC00E1864 0x0E200200 _L 0x20000800 0x80432634 _L 0x20000804 0x50600002 _L 0x20000808 0xC44027AC _L 0x2000080C 0x44800000 _L 0x20000810 0x03E00008 _L 0x20000814 0xE44027A8 _C0 TIME STOP [START select+L END select+R] _L 0xD0000000 0x10000101 _L 0x200D2A50 0x00000000 _L 0xd0000000 0x10000201 _L 0x200D2A50 0xE460DF5C _C0 BOOST _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027E0 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 BOOST INFINTY _L 0x505C80BC 0x00000004 _L 0x00000F00 0x00000000 _L 0x20000F04 0x08800F04 _L 0x20000F0C 0x08800F0C _L 0x60000F00 0x00000004 _L 0x00100002 0x00000008 _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x60000F08 0x00000004 _L 0x00100002 0x0000000C _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x50000F10 0x00000004 _L 0x00000F14 0x00000000 _L 0x60000F10 0x00000004 _L 0x00100002 0x000027E4 _L 0x100027E0 0x00000000 _C0 BET MAX _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027E4 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 HP 5000 _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027A8 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 HP NO DAMEG _L 0x505C80BC 0x00000004 _L 0x00000F00 0x00000000 _L 0x20000F04 0x08800F04 _L 0x20000F0C 0x08800F0C _L 0x60000F00 0x00000004 _L 0x00100002 0x00000008 _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x60000F08 0x00000004 _L 0x00100002 0x0000000C _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x50000F10 0x00000004 _L 0x00000F14 0x00000000 _L 0x60000F10 0x00000004 _L 0x00100002 0x000027AC _L 0x100027A8 0x00000000 _C0 HP MAX _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027AC _L 0x20000008 0x2000000C _C0 SP 5000 _L 0x605c80bc 0x459c4000 _L 0x00020003 0x000027c4 _L 0x20000008 0x2000000c _C0 SP INFINTY _L 0x505C80BC 0x00000004 _L 0x00000F00 0x00000000 _L 0x20000F04 0x08800F04 _L 0x20000F0C 0x08800F0C _L 0x60000F00 0x00000004 _L 0x00100002 0x00000008 _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x60000F08 0x00000004 _L 0x00100002 0x0000000C _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x50000F10 0x00000004 _L 0x00000F14 0x00000000 _L 0x60000F10 0x00000004 _L 0x00100002 0x000027C8 _L 0x100027C4 0x00000000 _C0 SP MAX _L 0x605C80BC 0x459C4000 _L 0x00020003 0x000027C8 _L 0x20000008 0x2000000C _C0 RAID RATIO _L 0x605C80BC 0x42C80000 _L 0x00020003 0x0000280C _L 0x20000008 0x2000000C _C0 RAID RATION MAX _L 0x505C80BC 0x00000004 _L 0x00000F00 0x00000000 _L 0x20000F04 0x08800F04 _L 0x20000F0C 0x08800F0C _L 0x60000F00 0x00000004 _L 0x00100002 0x00000008 _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x60000F08 0x00000004 _L 0x00100002 0x0000000F _L 0x10000004 0x00000000 _L 0x50000F10 0x00000004 _L 0x00000F14 0x00000000 _L 0x60000F10 0x00000004 _L 0x00100002 0x00002810 _L 0x1000280C 0x00000000
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/60.html
さて、ここは都内某高級住宅地の一角にある鶴畑家の豪邸。 鶴畑コンツェルンと言えば、各種産業で名を馳せる、国内有数の大財閥だったりする。 また、日本国内のみならず、世界的な人気を博す「武装神姫」の販売、開発支援もおこなっており、 俗に「鶴畑三兄妹」と呼ばれる会長、鶴畑千代(せんだい)の子供、長兄興紀、次男大紀は、武装神姫バトルの ランカーであり、末娘の長女和美も来年から正式にデビューする予定となっている。 PM7:00、200畳はあろうかという和室での夕食、居るのは三兄妹のみ。会長である父と母は、要人との会食のため 不在である。 いつもであれば、バトルの結果の自慢をしあうのだが…、今日は至って静かである。 それのそのはず、昨今、次男大紀、長女和美が一般人相手に敗北を喫し、和美は草バトルにおいて二丁拳銃使いに、大紀に至っては 俗にリアルリーグと呼ばれるファーストリーグに於いて初の敗北、下位のセカンド、サードリーグに於いても各一敗、うち一試合は僅か 2秒で敗北したのだ。 「全く…何という体たらくだ。」 最初に口を開いたのは、痩身且つ長身の美男子、長男大紀であった。 「リアルリーグでの敗北はもとより、下っ端風情のセカンドとサードで2敗、うち1敗はデビューしたての新人に秒殺とは…。」 「兄様!あれは事故です!よもやあれほどの実力を持った輩が下位リーグに存在するとは思いも…」 反論するピザ…もとい、恰幅の良い少年、次男大紀。 「五月蠅しい…!本来ならばリアルリーグ上位到達までは一切の敗北は許されないはず…貴様は栄光ある鶴畑の名に泥を塗ったのだぞ… 恥を知れ…!!」 「おほほほほほほ!情けないですわね、大紀お兄さま!」 次男を笑う女ピザ、末娘和美、と、 「貴様もだ和美…!発売一ヶ月前より武装強化・トレーニングを行わせて、発売直後のデビューを予定していたサイフォスを勝手に 持ち出し、挙げ句の果て、たった2丁の銃しか装備していないバッフェバニーに敗北するなど言語道断だ…!!」 「ご…御免なさいお兄さま………お…お許しを……」 涙目で謝罪をする和美。 「…まぁいい、元々貴様等には期待をしていない。そもそも貴様等は、武装神姫バトルでは『鶴畑3兄妹』と言う名前のために存在するだけの 人間、いわゆる看板のような存在でしかないのだからな。 だが…俺は違う。俺は実力でリアルリーグ上位に立っている、大紀、貴様のように金を積んで八百長試合を組んでもらっている貴様と違ってな。」 「くっ…!」 「無論、上位に立つための努力は惜しまん…犠牲もな。こいつは俺があらゆるデータを元に作り上げている、いわば磨き上げたダイヤのような 存在だ…こいつはこれからも輝き続ける、たとえ削り落とされるダイヤの粉…数百、数千体の同型MMSの犠牲があっても…だ。 そうだな、ルシフェル。」 そう言うと、興紀は肩に座るMMSを優しくなでる。 「おっしゃるとおりです、マスター。」 答えるストラーフタイプのMMS、ルシフェル。 「貴様等も強くなりたければ、負けた相手のMMSの名を忘れるな。そして再び相まみえることがあれば…必ず"殺せ"。」 氷のような冷たい瞳で二人を見る興紀。 「は…はい…!」 2人はそう答えた…いや、そう答えるしかなかったのだ。 すると、興紀は突如として穏やかな笑顔…リアルリーグで見せる好青年の顔に戻った。 「いい返事です、さ、食事を続けましょう、せっかくの美味しい食事が冷めてしまいます。」 「はい…。」 こうして、再び兄妹の夕餉は始まった。 次に十兵衛とマイティ、そしてコニー達が復讐心を燃やす彼らと相まみえるのはいつの日か…!!
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/356.html
前へ 先頭ページ 次へ 第九話 拉致 レヴ・アタッチメント、ビックバイパーを纏った飛行形態のルシフェルは、アフターバーナー全開で専用緊急出撃ダクトを飛び抜け、屋敷の前庭中心にある噴水から躍り出た。 陽動、兼、殲滅役を仰せつかったルシフェルの出撃はトンネルドンにより腹に響くような轟音を起こしたから、その存在は屋敷に対して破壊活動を働いていた一つ目ども、メタトロン・プロジェクトの試験量産素体である、ラプターと呼ばれるそれらの一躍知るところとなった。無数の赤く灯るアイボールが、ぎょろぎょろと彼女を注視する。 ファースト・トップランカー神姫である彼女でさえ、通常装備では一つ目どもと戦うどころか有効な一撃を与えることさえできなかったか知れない。 今はこの俊敏な鎧がある。レヴ、つまり活性化、回転増加、の意を持つこのアタッチメントセットの名は伊達ではない。特に既存技術の粋を集めて造られた自らのビックバイパーは、OFアタッチメントに匹敵する性能をたたき出す。 隼のように飛び回る異形の戦闘機の出現に、一つ目どものコンピュータが混乱しているのがルシフェルには分かる。なにしろ奴らにとっては普通の武装神姫がありえない高速で飛び回っているのだ。戦闘能力には感情回路が不可欠であることはルシフェルも知っている。ラプターにも簡易的であるにしろ感情回路は搭載されているはずで、この混乱によってそれが明らかになった。 勝てる。ルシフェルはあらためて確信した。強固な確信である。 ギュビィー! 二股に分かれた彼女の機首、つまり内股に当たる部分から、高電圧音とともに二条の青白い収束レーザービームが照射された。秒速三十万キロの光条は回避を許さない。 照射しながらルシフェルは急激なロールを行い、機首の向く先にある五体のラプターを撫で見る。つまりレーザーの射線がラプターを横切ったのであって、その五体の一つ目どもは瞬時に真っ二つに溶断された。切り口を赤熱させながら墜落。 仲間を撃破された光景を分析したのか周囲の一つ目どもがルシフェルの機首を避ける機動を見せた。 そのような動きは予測済みである。 パシュシュシュッ 主翼の放出口より小型の誘導弾頭を射出。機体よりもはるかに高速で推進するミサイル群は正確にいくつかのラプターに飛来。撃破する。 弱い。ルシフェルは無感動に感想を抱いた。 こんなのがメタトロン――神の代理人――とは笑わせる。自分はおろか、ましてやミカエルごときよりも上位の天使の名を持つとはおこがましいにもほどがある。自分が名乗るべきとは思わないが、少なくともこいつらが名乗ってよいはずはない。 周囲を見やる。OFイクイップメント・アージェイドを着たアーンヴァル「ミカエル」、ビックバイパーよりも下位の量産試験型レヴ・アタッチメント・ファントマ2を二セットも搭載したサイフォス「ジャンヌ」でさえ、苦戦している様子は見られない。 まったく直感的に、こいつら、ラプターどもはメタトロンなんかじゃない、とルシフェルは感じた。一つ目どもはメタトロンの中核などではないのだ。おそらくOFイクイップメントをどのように武装神姫になじませるかという実験の上で作られた、ただのボディにすぎない。 何がメタトロンかとすればここにおいてはアージェイドなのだろうが、それを着たミカエルが自分に勝てたためしは、数え切れないバーチャルバトルと幾度のリアルバトルを経たテストにおいて、数パーセントしかない。その数パーセントはランダムな要素で、ランダムな中でも挽回できる状況がほとんどであった。 実戦経験の長短を差し引いた純粋な性能アドバンテージから見ても、このビックバイパーにアージェイド・イクイップメントは対抗しきれていないのだ。あくまであれはOFアタッチメントの開発段階で派生した余剰物らしく、試供品として送られてきたのもうなづける。 では本当のメタトロンは何か。 とすれば、あのクエンティンとかいうどこの馬の骨とも知れぬセカンド風情と融合している、ジェフティでしかない。 それ以外のメタトロンは偽物だ。 だと言ってルシフェルは、クエンティンをメタトロンとは認めたくはなかった。メタトロンはあくまでジェフティ、エイダ自身であり、クエンティンはエイダの性能を完全に引き出す触媒にすぎない。触媒は武装神姫であればなんだっていいのだ。 自分であっても問題はないのである。 危険な考えだ。おそらくマスターは、鶴畑興紀はそんなことは許さないだろう。無断でクエンティンから引っぺがそうとすれば、いまの自分は廃棄される。戦闘実績や有効な装備など、あらゆるアイデンティティをもぎ取られて。その後何十体目、もしかしたら何百体目かもしれないルシフェルが、自分に取って代わるのだ。 ルシフェルのプライドが刺激されていた。そのプライドも、アイデンティティも、過去数え切れないルシフェルから引っぺがしてきた借り物にすぎなかった。装備の一つたりとも、記憶の一片でさえ他に譲渡するのは我慢がならなかったが、それらに絶対的な自己は収められなかった。 重い。過去のルシフェルの遺物を全身にくっつけられている重みだ。この重みがもどかしかった。 きっとクエンティンからエイダを引き剥がして自分に融合させたところで、ただ重みが増すに違いない。二人ぶんの重みは背負いきれない。背負うのは自分自身のだけで十分だ。 私はルシフェルであり、その名を誇りに思うのだ。いつか廃棄されるその日まで。 廃棄されること自体に恐れはない。棄てられるならば、この自分の重みをそっくり次のルシフェルにくれてやる。 むしろ気がらくだ。だからと言って今すぐに廃棄されたいという意味では決してない。いま自分は生きている。生きているならば必死になって生きるのが生きている者の義務というものだ。 生きている、か。 こんなことをマスター、鶴畑興紀に言えば、やはりその瞬間廃棄されてしまうのだろうなと、ルシフェルは思った。彼は武装神姫を生き物とはみなしていない。生き物ではない物が、「自分は生きている」などと言い出したら、バグっている、壊れているということだ。 壊れている道具など要らん。いくつか前のルシフェルがこう言い渡されて捨てられた。うっかり口を滑らしたからだ。余計なことは言わずに従うほうが面倒にならないことを今のルシフェルは知っている。捨てられる理由としてどうにもならないことだってあるが、そうした原因以外、予防できる原因はしっかり予防しておくのが一番だ。 ルシフェルはうっかりで死にたくなどないし、野良神姫にもなりたくなかった。野良神姫は駆除される。拾われることもあるが、よっぽどの強運の持ち主でなければまず無い。そんなことになるくらいだったら今の環境下が一番だ。 彼女は面倒が嫌いだった。だから自分は生きているなどと主張せず、ただ黙々と従うのである。「イエス、マスター」と連呼して。 「モードチェンジ――」 『mode change』 ルシフェルがつぶやくと同時に、ビックバイパーに内蔵された支援AIが復唱する。音声入力というわけではないが、定められたプロセスを確実に実行するためルシフェルはいちいち声に出して言うことを心がけている。 ボディ各所のロックが次々に解かれ、手足が自由になる。バックユニットが頭上を介して背中に回り、フロントアーマーがヘルメットをカバーする位置から離れて胸のところへ収まる。 くるりとスプリットSの要領で反転すると、ルシフェルはもう人型形態になっていた。 一つ目ども、ラプターが群がってくる。 「遅いわ」 垂直尾翼を兼ねていた彼女の両腕の先に金色の粒子が集まる。 最後のラプターの首をちぎり取る。 「状況終了」 興紀に報告する。 浮遊しながら、ルシフェルは屋敷を見つめる。各所が崩れ落ち、煙を上げているところもあった。建て直さねばならないだろう。老朽化していたからちょうど良いとマスターは言うだろうか。 興紀からの返答がない。いつもならすぐに「よくやった」なり「戻れ」なり言ってくるはずなのに。 眼下の二体もおろおろしている。 「マスター……?」 通信装置の感度を上げようとしたその時。 ギュバッ! 異音。 傍らに最大限の脅威。 反射的に離れようとブーストしようとする。 が、ぐぐっ、と伸びてきた二本指の腕が彼女の頭部を瞬く間に捕らえると、ルシフェルの頭はこの世のものとは思えない激痛に襲われた。 「ぐ、ああううっ!?」 頭を握りつぶされてしまいそうなほどだった。だが武装神姫は本来握りつぶされる段階で頭痛など感じないはずだ。この二本指からワームのようにただ容量を増やすだけの無駄なデータが自分の陽電子頭脳に流入し、処理を圧迫しているのだ。 二本指の主。ジェフティ――エイダに似た、狼のようなヘッドギアをかぶった神姫が目の前にいた。 こいつが、アヌビス――デルフィか。 ルシフェルはこの上ない畏怖を覚えた。あのジェフティとは比べ物にならない威圧感。 こうして対峙するだけでその性能差が絶望的であることは、百戦錬磨のルシフェルには皮肉にも手に取るように分かってしまった。 頭を拘束されただけで、勝てないと分かる相手。 ただのイクイップメントが、どうしてここまで強いのか。 アヌビスをまとっている神姫は、顔こそ見えなかったが、その雰囲気は既存の武装神姫のどれでもなかった。 ルシフェルはすぐに知った。こいつはイクイップメントなんかじゃない。 この神姫そのものがアヌビスなのだ。 相手は冥界の神の名を持っていた。神には勝てない。 「おまえが、メ、タ、ト、ロ、ン……か」 ルシフェルは今確実に、目の前の神姫がメタトロンを名乗るに相応しいことを認めた。メタトロンという名は時には、神と同義になる。 流入する負荷が限界を超え、ルシフェルの意識は強制的にシャットダウンされた。 ◆ ◆ ◆ 完全武装の兵士達に、理音たちは包囲されていた。 屋敷へ通ずるエレベータが開き、中から悠然と歩いてくる男が一人。 「ノウマンだな」 何の感動もないように、興紀は言った。 理音はその男をよく見た。 服装はどこにでもあるようなフォーマルスーツを着ていた。が、その男の大きな特長はその目にあった。 虫を見ているような目だと、理音は思った。 口をニィ、と引きつらせて、ノウマンは笑った。 「その神姫を渡してもらおう」 クエンティンを指差して、言った。 流暢な日本語だった。 こんなにも冷たさを感じる声は聞いたことがなかった。 クエンティンは激昂して飛び掛りそうだったが、理音が制した。クエンティンはその場に浮遊したまま動かなかった。 「私のクエンティンをどうするつもり?」 銃を突きつけられたまま、理音は訊いた。 「彼女、クエンティンはすばらしい個体だ」 ノウマンは言った。 「我々は武装神姫に人権を与えるために活動している」 意外な答えであった。理音はもちろんのこと、鶴畑興紀も驚きの色を隠せなかった。 「貴様らは、メタトロンプロジェクトを他社に売るために活動しているのではなかったのか」 興紀の問いに、ノウマンはにやりと笑みを浮かべることしかしなかった。 理音はノウマンに対して、意外な人間を目の当たりにしているような実感だった。 この男の言うことが本当ならば、この男は、武装神姫をれっきとした知性体として認識していた。自分と同じく。 ノウマンはクエンティンを「彼女」と呼んだ。 「こんな過激なやり方で、神姫に人権が認められるとでも思っているの?」 「過激でなければならないのだ」 ノウマンはクエンティンの方に近づきながら言った。 「このまま悠長に法律改正を待っていたら、いつまで経っても神姫には人権は認められない。神姫は商品として作られたのだ。この根本を是正しなければ、神姫の未来は無い」 理音は黙って聞いていた。 「これ以上妨害活動をされても困る。君たちにも来てもらおう」 「お姉さまたちは関係ない!」 クエンティンが叫び、飛んだ。目指す先はノウマン。 兵士達の動きがこわばった。 が、クエンティンはノウマンの目の前で止まった。 ノウマンは眉一つ動かさなかった。 「アタシだけが必要なんでしょう。お姉さまたちはこのままでも――」 言い終わる前に、クエンティンは強烈な電撃を受けていた。 「クエンティン!」 理音が兵士の拘束のなかでもがいた。クエンティンは理音の目の前で意識を失い、堅牢そうなアタッシュケースの中に入れられた。 「連行しろ」 理音と鶴畑兄弟は、まるで犯罪者のように手錠をかけられ、連れて行かれた。 エレベータに乗せられる直前、理音はふと気づいて辺りを見回した。 いつの間にか、執事の姿は消えていた。襲撃されたときには、もういなかった。 ドームは無表情な脳無し神姫たちが、何事もなかったかのように飛び回っている。 ◆ ◆ ◆ 強制リブートをかけられて、ルシフェルは覚醒した。 冷たい雪が背中の触覚センサーに感ぜられた。 自分を見下ろす一人の人間にルシフェルは気がつく。 執事が立っていた。 「ルシフェル。非常コード009発令のため、マスター権限をわたくしに緊急委譲」 「イエス、マスター」 それで、自分が停止しているあいだ何が起こったのか、大体の見当はついた。 後悔している暇など無い。 ルシフェルはむっくりと起き上がった。 つづく 前へ 先頭ページ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/61.html
ある休日の朝、俺は部屋で好きな音楽を聴きながら 新聞を読んでいた。すると、こんな記事が目に飛び込んだ。 「武装神姫違法改造グループ逮捕」 ○月○日、警視庁は東京都ネオ歌舞伎町の雑居ビル内で、 武装神姫の素体を違法改造していたグループを検挙し、グループの リーダーである○○××(35)他6名を逮捕した。 ○○らは、武装神姫のボディ、AIなどに不正な改造を施し、 通常では育成不可能な『愛玩用素体』としてネット上で販売、 数千万円の利益を得ていた疑い。 警視庁では、こういった不正改造に対し、徹底的に取り締まる方針を 発表した。 俺「ふーん…"愛玩用"…ね。」 ふと目をやると、俺と一緒に住んでいる3人のMMS、イヌ型のヴェル、 ネコ型のジャロ、悪魔型のノワルが、先日買ったMMSハウスで遊んでいる。 無邪気なものだ。 (愛玩用………………どんななんだろう……………) ぺちゃ… ぺちゃ… ??「はぁ…はぁ…」 総ピンク色の部屋の中、何故か俺は全裸でベッドに座っている。 ノワル「ん…んむ…くちゅ…」 ヴェル「はぁ…んくっ…ま…マスター…気持ちいいですか…?」 ジャロ「んぅ…マスターの…すっごく熱いのだ…はぅ…」 3人は俺の一物にすがりながら、愛おしそうに舐め続ける。 俺「どうした…そんなじゃ俺は満足させられないぞ…?」 ヴェル「はぃ…では…これでいかかでしょう…みんな…?」 ヴェルがそう言うと、各々裏スジ、亀頭、竿を同時に舐め始める。 普通では体験できない「3点責め」である。 時々その小さな口で甘噛みまでしてくるのだからたまらない。 俺「よし…イイぞ…お前等のアソコはどうなってる…」 ヴェル「ひゃぁぅっ!!だ…ダメです…そこは…感じちゃ…やぁっ…!!」 ジャロ「はうぅ…熱いよ…アソコが熱いよぉ…!!」 俺「よし…4人同時にイクぞ…ぐぅぅぅっ!!!」 俺は己の剛直から、ありったけの精を吐き出す。 3人「「「はぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ…………ぁ」」」 火山の様に吹き出る白濁液にまみれ、恍惚の表情で倒れる3人。 俺「はぁ…はぁ…よく出来たぞ3人とも…。次は本番だ…!!!」 3人「「「はぃ……マスタぁ………」」」 って!!! 俺「うっがぁぁぁぁああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ!!」 3人「「「!!!???」」」 その場で頭を抱えながらのたうち転がる俺。 ヴェル「ど…どーしたんですかマスター!?」 そう言って駆け寄るヴェル。 俺「来るな!来ないでくれぇぇぇぇぇ!!」 脳内を縦横無尽に駆けめぐる妄想と戦いながら精子…いや制止する俺。 ジャロ「どうしたのだ?マスターヘンなのだ!!」 ノワル「ねぇマスター、本当に大丈ぶ…」 俺「だいじょ――――――――――ぶだから!! ぁ全然だいじょ――――ぶだから!!今は近づかないでくれ!頼む!!」 いかん…非常にいかん…彼女たちの心配する声だけでもおかしくなって しまいそうだ…!!ならば!! 俺「じゃ…ジャロぉぉぉぉぉ!!!」 ジャロ「…は、はいなのだ!!」 俺「両手に『ファンピー』を装備!!…それで俺を…思いっきりぶん殴れ!!」 ジャロ「そ…そんなことできないの…」 俺「い い か ら な ぐ れ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ !!」 ジャロ「わ…わかったのだ―――――――――――――!!!」 ご が わ し っ ! 俺「のごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉを!!」 壁まで吹っ飛ぶ俺。 ヴェル「ま…マスター!!」 ノワル「ちょ…大丈夫マスター!!生きてる?生きてる!?」 ジャロ「びぇ~ん!!マスターなぐっちゃったよぉ~!!」 心配する2人、大泣きするジャロ。 俺「ジャロ…GJ…。」 薄れゆく意識の中、親指を立て、爽やかな笑顔で、俺はしばしの眠りについた…。 めでたしめでたし。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2106.html
ウサギのナミダ 登場人物紹介 遠野貴樹(とおの・たかき) 20歳 大学生 本編の主人公。ティアのオーナー。 コンピューターに詳しく、理系的思考の持ち主。 いつも無愛想で、感情をあまり表に出さない。だが、責任感や正義感は人一倍持ち合わせている。 趣味はコンピュータと模型製作。 以前から武装神姫をやりたいと思っていたが、心に響くような製品は出ていなかった。 ティアと出会い、彼女のオーナーとなることで、武装神姫を始める。 持ち前の分析力と戦術で、頭脳的なバトルをするのが得意。 ティア 貴樹の神姫。もう一人の主人公。 ランドスピナー装備のレッグパーツを使いこなし、変幻自在の地上滑走能力を誇る。 地上戦でのスピードと自在な戦いぶりから、「ハイスピードバニー」と呼ばれる。(マスターの貴樹は納得していない) 素体の姿はバニーガール風。頭にはうさミミがついている。 容姿は可愛らしく、少し幼い印象。時々憂いを帯びた表情が大人びて見える。 性格はおとなしく、素直で、ちょっと引っ込み思案。 バトルでは一生懸命に戦う。 彼女のヘッドは、武装神姫のマスプロダクトモデルにはない。 実は違法にカスタマイズされた神姫である。 もともと、ティアは神姫風俗店の神姫として客を取っていた。 ボディも衣装改造されたもので、過酷な労働を強いられていた。 ある日、彼女の客の一人が、彼女を強奪しようとして店から持ち出す。 しかし、店の従業員から逃げられず、途中でティアを捨ててしまう。 その直後、通りかかった貴樹に助けられ、彼の神姫となる。 大城大介(おおしろ・だいすけ) 22歳 フリーター 虎実のマスター。貴樹の友人(自称)。 大柄で、いつも派手な格好をしている、一見ヤンキー風の青年。 しかし、見かけに寄らず人がよく、面倒見もいい。 女好きなのが玉に瑕。 大型のバイクを乗り回しているが、いつも安全運転を心がけている。 「高校でやんちゃはやめた」というのが本人の弁。 虎実とは、マスターと神姫というより、兄妹とか喧嘩友達とでもいうような仲。 趣味はバイクで、虎実にもバイク型のメカに乗せて、自分のテクニックを教え込んでいる。 虎実(とらみ) 大城の神姫。 ノーマルのティグリース・タイプ。 性格はおおざっぱで、小さいことを気にしない性格。 短気で、すぐ頭に血が上る。 素直になれない一面があり、そこをいつもマスターである大城にからかわれている。 そんな虎実だが、バトルロンドではとても真剣。 「いつか誰も真似出来ないような戦い方をする神姫になりたい」と夢見ている。 武装はファスト・オーガを組み替えた、高速型エアバイク。 自分で背負ったりすることはせず、基本的に武装はエアバイクに搭載し、それを駆使して戦う。 久住菜々子(くずみ・ななこ) 19歳 大学生 イーダタイプ・ミスティのマスター。 容姿端麗で、社交的で明るい性格。笑顔が魅力的で、誰からも好かれるタイプ。 ショートカットで活発な印象。服装もパンツルックなどを好み、活発に見える。 武装神姫歴は長く、すでに五年。現在のミスティの前には、ストラーフ・タイプで同名の神姫を所有していた。 「異邦人(エトランゼ)」の二つ名で呼ばれる、有名な神姫マスター。 その由来は、あちこちのゲームセンターや神姫センター、ホビーショップに出没し、強敵に挑むことから。 しかも強いので、畏怖を込めてこう呼ばれている。 見かけに寄らず、頭脳プレイはあまり得意ではなく、バトルではパワーファイトを好む。 ミスティ 菜々子の神姫。 マニューバトライク型のイーダ・タイプのカスタム機。 脚にストラーフの大型レッグパーツ「サバーカ」を装備し、カスタムされている。 高速で地上を走行しながら、副椀を振り回して相手を倒すパワータイプ。 レッグパーツの瞬発力を生かした戦い方で、通常のイーダタイプとは違う独特の戦闘を行う。 実は、ミスティは昔、ストラーフだった。ある試合で破壊され元の素体では復活できなくなってしまった。 菜々子は、ミスティのコアをイーダ・タイプに移し替え、復活させた。 ストラーフだった頃の記憶はほとんど残っていないが、そのころの戦闘記録を活用し、現在のような戦闘スタイルになった。 実力は、地方のゲームセンターなら、トップクラスの実力者にも勝ち越せるほど。 海藤仁(かいとう・じん) 20歳 大学生、水族館勤務 T県の湾岸にある大きな水族館に勤務するアルバイトのエンジニア。 本業は大学生だが、ほとんど休学状態。 アクアのオーナー。 物腰柔らかな性格で、世話焼き。 仲間内では一番早くに神姫を始めているが、バトルをほとんどしない。 もっぱら、水族館内の彼の仕事を補佐する助手として使っている。 神姫については並々ならぬ知識を持っており、自分ではやらないバトルロンドについても精通している。 貴樹とは高校時代の同級生。 アクア 海藤の神姫。 もとはマーメイド型神姫 イーアネイラ・タイプの製品版。 性格は、物腰柔らかなお姉さん風。 オーナーとの仲はすこぶる良好で、お互いの信頼は他人が見ていてもよくわかるほど。 その姿を見て、海藤の仲間達は神姫を始めたいと思うらしい。 高村優斗(たかむら・ゆうと) 21歳 大学生 「アーンヴァル・クイーン」雪華のマスター。 人当たりがよく、友達も多いが、どこかのチーム所属しない一匹狼の神姫マスター。 秋葉原をホームグラウンドにしている。 バトルロンド セカンドリーグの全国大会では、並みいる強豪を押し退けて、秋葉原大会で優勝し、東東京地区代表となった。 雪華(せつか) 高村の神姫。 アーンヴァル・タイプのカスタム機。 改造はされているが、公式大会のレギュレーションの範囲内。公式大会には積極的に参加している。 次の全国大会では優勝候補と目される。 地方大会では、神姫のメッカ・秋葉原で行われる激戦の東東京大会を勝ち抜き、優勝した。 性格は誇り高く、ストイックで、威厳を持った女王様タイプ。 その強さもあいまって、「女王」「クイーン」という二つ名で呼ばれる。 装備はアーンヴァル・トランシェ2を基本として、腰にブースターを追加。その他、細かい装備が変更されている。 武器は黄金の錫杖がひとつだけ。 ただし、この錫杖は様々なパーツの集合体であり、組み合わせることでいろいろな武装に変化する。 戦闘の状況によって様々に武装を切り替え、柔軟に対応する。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/263.html
アールとエルと 著:アールのマスター 加筆修正されているところもあります 本編 アールとエルと ある日、おもちゃ屋で手に取った武装神姫 目覚めた神姫、アーンヴァルのアールとの 新しい日々が始まった… 捨てられていたストラーフのエルも加わり 三人の生活は続く… 登場人物及び神姫紹介 1話 目覚め 2話 好きなものは? 3話 初めてのおでかけ 4話 新しい家族 5話 剣の舞姫(ソードダンサー) 6話 運命の日 岡島士郎と愉快な神姫達とリンク 7話 新たな武器を探せ HOBBY LIFE,HOBBY SHOPとリンク 8話 剣の名は 9話 鳳凰杯への挑戦 鳳凰カップシリーズ参加作品 10話 もうひとつの戦い 鳳凰カップシリーズ参加作品 11話 鳳凰杯・激突!『剣の舞姫』VS『鋼帝』鳳凰カップシリーズ参加作品 12話 鳳凰杯・悪魔の裁き鳳凰カップシリーズ参加作品 外伝 しるくろぉぉどぉ No1 エプロンろぉぉどぉ
https://w.atwiki.jp/nekokonomasuta/pages/7.html
【武装神姫 MMS,Type CAT】 【MAOCHAO】 「今日も元気にがんばるのだー☆」 其処に計算された理性は無く、野生の本能で華麗に闘う 気紛れ上等、野性味溢れるその挙動 研ぎ澄まされた爪と牙。宿る力に理論は無用 日向にて今日も今日とて、日々昼寝 『猫型MMS マオチャオ-猫爪-』 マオチャオはハウリン、ヴァッフェバニーと共に第二弾として発売された武装神姫だ。 猫をモチーフにしたその機体は白兵戦、特に格闘戦に置いて圧倒的な能力を発揮する。素早い動きで敵を翻弄、一瞬の隙を野生の直感で見抜き【研爪(ヤンチャオ)】や【旋牙(シャンヤ)】の強力な一撃を叩き込む。 本物の猫のような身の軽さと野性的な直感は、理性的な対戦相手にとっては極めて厄介である。 ぷちマスィーンズの使役能力も持っており、比較的オールレンジに対応可能でもある。反面本体側に一切の射撃武装が無いため、ぷちマスィーンズが使用不能の場合、中~長距離戦に置いては火力がゼロになるという欠点を抱えている。 【基本能力】 マオチャオは高速格闘戦のプロフェッショナルである。 そのため戦闘基本値に以下の修正を得る。 【射撃基本値】(+0) 【格闘基本値】(+4) 【回避基本値】(+4) 【特殊】5HEX以下の攻撃に対して【回避】(+3) 《ぷちマスィーンズ》習得済 【技能】 マオチャオはキャラクター製作時に、以下のリストから技能を3つ習得できる。 また経験を積んでキャラクターレベルが上昇した場合、3で割り切れるレベル(3,6,9,12……)に到達する度、新しい特殊技能をひとつ、修得できる。 マオチャオ 技能リスト 《追加HP》 《一斉発射》 《ウェポン習熟》 《緊急回避》 《逃走》 《シールドブロック》 《追加SP》 《反射神経》 《連携攻撃》 《タフネス》 《突撃》 《不死身》 《SP回復》 《捨て身》 《パワーアタック》 《鉄壁》 ○マオチャオ 【基本性能】 【射撃修正】(-3) 【センサー性能】(±2) 【速度】(6) 【格闘修正】(+3) 【装甲値】 ( 5 ) 【旋回】(4) 【回避修正】(+3) 【HP】 ( 20) 【パワー】 ( 6 ) 【シールド値】 ( 2 ) 【格闘武器】 名称 /威力/格闘補正/使用回数 格闘 / 7 / ±0 / ∞ 研爪(ヤンチャオ) / 9 / +2 / ∞ 旋牙(シャンヤ) / 13/ -7 / 3 【射撃武器】 名称 /威力/~5/~10/~15/~20/使用回数/間接/連射 プチマスィーンズ(*1) / 6 / +5/ +5/ +5 / +5 / 6 / ○/ × (*1)『牽制攻撃』 通常攻撃に先行して攻撃。但し弾数2発使用。 その場合【威力】(-1)、続けての攻撃の【命中】(+2) 『自立型』 射線が通らなくても射撃可能。全方位攻撃可能。 【カスタムデータ】 【部位】 /【CP】/ 【名称】 /【効果】 頭部 / (0)/ 鉄耳装 /《センサー性能+2》 胸部 / (2)/ 争上衣+裂拳甲 /《装甲+1》 《射撃-3》 《格闘+2》 《回避+2》《指令マスィーンズ設置機能》《格闘威力+1》 脚部 / (3)/ 天舞靴 /《装甲+1》 《速度+1》 《旋回+1》 《格闘+1》 《回避+1》 背部U / (0)/ / 武装 / (0)/ 研爪&旋牙&ぷちマスィーンズ 計 /( 5 )